Persona Alice

作詞:ハチ
作曲:ハチ
編曲:ハチ
唄:初音ミク



それは、遠い世界でのお話。
ある所に、魔女に「他人の顔を見ると死んでしまう呪い」をかけられた女の子がいました。
彼女は呪いのかかった日からずっと独りで薄暗い日々を暮らしており、
親にも友達にも、もう何年も会っていません。

なので、彼女の話相手はたった一人。
水面に写る、自分の姿だけでした。

水面に写るのは硝子玉の 青い瞳をした仮面(わたし)の顔
沈んだ灯台は淡く揺らぎ 密やかな声

誰も私の事知らないから 私は誰の事も知らないの
丸い時計 針は十五を指し 逆さまになる

サケブワ 返事は無いのか何も聞こえない
ワラウワ 浮かべた所で誰にも見えないの

p\a 4'i ka mM dzi 4a 4o m'i 4a Ji ka (パリィカムヅィラロミラニカ)

それは まるで 夢の中で
ウサギを追い掛けて穴に落ちた あの少女の様だ
エシラ  エシラ  真っ逆様になる
水面の仮面(わたし)はどうしてかとても 悲しそうで

青色 浮かぶ 鐘の風船
まどろみ 油絵の具の中
砕けた カエル 石に変わり
誰かが笑った様な気が

悲しくないわ だってホララ
風船より身軽な気分だわ!
縫い付けられた 水面の姿
「ホントにそうか?」と問いただす

ナイテル 水底澱む木々の枝ずっと
キコエル 何処からともなく煌めく鈴の音が

wa do 4a p\M dzi 4a mM Ji 4a mi ka (ワドラフュヅィラムニラミカ)

それは とても 忙しく笑い
しきりに時計を見て走り回るあの ウサギの様だ
エシラ エシラ 泣いてるのは誰だ?
水面の仮面(わたし)がイタズラにそっと ササヤイタ

「君はどうして泣いているんだ?」
「アナタがそこにいるからよ」

「僕はここにいちゃいけないのか?」
「そう、だから、消えて」

「嫌だ」
「…」

「君も一緒に行こう」
「嫌よ」

「…」
「お願いだから、二人きりにして」

安い言葉をアナタは言う
私は笑う 仮面(わたし)は嘲笑う
何一つ知らないクセに どうせ忘れてしまうクセに
暗い水面に足をつける
仮面(わたし)は歓喜の声で言う
「ハロー!ハロー!待っていました!」波を呼んで笑っていた
暖い手が私をとり
私と仮面を引き裂いた
温もりの中 光を探したけど
何も みえない

「ねぇ…ここは灯台の麓?」
「え?」

「とても暗くて…どうしてか心地良いの」
「…そうか」
「君の目はもう…」

それは とても 素敵なもの
恐ろしい裁判から目が覚めた あの少女の様だ
エシラ エシラはもういないのよ
水底沈む灯台と共に 夢を見る

歪む 色も 形も全て
無くした代わりに受け取ったこの手の 温もりを
ラン ロゥ ズィ ラ ゲ リュ ジ ラ
真っ逆さまになる
水面に写るのは恐らく もう

私だけ

長い長い夢を見ていたのかもしれない。
もしくは、今まさに夢の途中なのかもしれない。
少女はひと粒の涙を その水面に落とし、途方に暮れる様な道を歩いて行きました。